電気機器/マイコン制御研究室

上野 貴博 教授

Laboratory

研究室紹介

「電気機器の長寿命化を目指す」

電気エネルギーは我々の生活に必要不可欠な存在となっています。この電気エネルギーをつくる、使う、どちらも電気機器が利用されます。
これらの電気機器の内部で、回転体に電力・電流供給するために使われているブラシ・整流子・スリップリング機構のテーマをメインとして、研究活動しています。電気機器であるモータや発電機などにおける、電流通電機構の信頼性向上と長寿命化を追及するために、日々研究に取り組んでいます。例えば、自動車1台に使われるモータは100個を超えるものもあります。そのモータは寒い場所や燃料中など過酷な環境下で稼働しています。そこで、信頼性と耐久性が重要となり、モータの長寿命化を目指して研究を行っています。
また、教材開発テーマとしてドローンなどを題材としたマイコンによるモータ制御の研究も行っています。

主な研究紹介

モータ内の電気摺動接触現象解明

電気摺動接触機構(動いている物に電気を供給するシステム)は現在の産業界において様々な分野で使用されています。自動車搭載モータの整流子とブラシ、電気鉄道のパンタグラフとトロリ線、宇宙空間における摺動接点など様々な環境下で稼動しています。主にモータに使われる重要な機構,電気摺動接触通電機構について延命化,安全性向上,メンテナンス低減などを目標に研究を行っています.そこで、各種雰囲気における摺動接触現象の解明を行なうため、摺動試験機を用いた実験および有限要素法による接触部の接触通電シミュレーションを用い、電流通電現象の解析を行っています。

ドローンなどを用いたマイコン制御教材開発

自動制御で小型ヘリコプターの自立飛行制御を行うことでモータのマイコン制御教材として利用することを目的とした研究です.小型の屋内型ラジコンヘリコプターを自動自立飛行させようと試みているもので,付随する制御に関する様々な研究を行っています.制御の知識と正確な計測の知識を要する計測制御の研究であり,様々な分野での活用が期待されています.電気電子通信工学を学ぼうとしている方に電気回路、電子回路や制御工学に興味・関心を持ってもらうことを目標としています。